Hi, みなさん、Evineです。
下の記事でlook、see、watchを区別する話をしましたが、今回はこれら知覚動詞を用いた表現の話です。
知覚動詞の種類
知覚動詞は読んで字のごとく、「見える」「聞こえる」「感じる」といった身体の感覚を示す動詞です。代表的なものは以下の動詞があります。
- see(見える)
- hear(聞こえる)
- feel(感じる)
知覚動詞(V)+目的語(O)+現在分詞(C)
知覚動詞としての表現では次のように用います。
(a) I 知覚動詞saw 意味上の主語(O)my cat 現在分詞(C)の表現attacking a dog.(うちの猫が犬を攻撃しているのを見ました)
(b) I 知覚動詞heard 意味上の主語(O)Mom 現在分詞(C)の表現coming upstairs.(お母さんが2階に上がってくるのが聞こえました)
「知覚動詞+O+現在分詞(C)」(OがCしているのを…する)のカタチです。この表現はSVOC文型で、OとCがSとVの意味上の関係になっています。
英文(a)は、my cat attackingはmy cat was attacking a dog(うちの猫が犬を攻撃をしていた)と「進行形」のニュアンスで解釈できます。
同じく英文(b)では、Mom coming upstairsの部分はMom was coming upstairs(お母さんは2階に上がってくるところだった)と同じく「進行形」のニュアンスになっています。
また、Cに過去分詞を用いることもあります。
I 知覚動詞heard 意味上の主語(O)my name 過去分詞(C)called.(自分の名前が呼ばれるのが聞こえました)
my name calledの部分がmy nickname was called(私の名前が呼ばれた)と「受け身」のニュアンスになっています。OCが受け身の関係になっている場合に、過去分詞を用いることができます。
知覚動詞(V)+目的語(O)+原形不定詞C)
この知覚動詞を用いた表現では、分詞だけではなく原形不定詞(toなし不定詞)を用いることがあります。先ほどチェックした現在分詞とのニュアンスの違いを次の2文で比較しましょう。
(a) I saw a duck family 現在分詞crossing the street.(僕は通りを渡っているカルガモ家族を見ました)
(b) I saw a duck family 原形不定詞cross the street.(僕は通りを渡るカルガモ家族を見ました)
現在分詞を用いた英文(a)では、a duck family crossing the streetはa duck family was crossing the streetという「進行形」で表現されるニュアンスです。つまり、「信号を渡っている途中の一時的な動作」の場面を「見た」という話です。
原形不定詞を用いた英文(b)の「知覚動詞+O+V原形(原形不定詞)」(Oが〜するのを…する)も目的語と原形不定詞がSV関係になっており、a duck family cross the streetはa duck family crossed the street(カルガモ家族は通りを渡った)で解釈され、進行形のニュアンスはありません。つまり、「渡り始めから渡り終わるまでの一連の動作すべて」の場面を「見た」というニュアンスです。
知覚動詞+O+Ving(Oが〜しているのを…する)
…「一時的動作の一部」
知覚動詞+O+V原形(Oが〜するのを…する)
…「動作の一部始終(動作の完了)」
最後にこの表現で使える知覚動詞をまとめて挙げてあげましょう。
feel(感じる)、hear(聞こえる)、listen to(聞く)、look at(見る)、notice(気づく)、see(見える)、smell([*Vingと一緒に]においがする)、watch(注意して見る)など
Thanks for reading.