Evine's Words エビンズワーズ

ロングセラー著者であり英語塾を主宰する講師エビンの英語情報&英文法学習ブログ *叱咤激励、ご質問、ご相談など、ご自由にコメント欄に残してください。

中学英文法の復習 #16 不定詞

Hi、皆さん、エビンです。

 

今日も中学英文法を復習していきましょう。

現役の中学生に嫌われる単元、不定詞です。

 

 

過去の単元はコチラから↓

evine.hatenablog.com

 

不定詞の使い分け

不定詞は「to+動詞の原形」のカタチで、動詞本来の意味に品詞(名詞、形容詞、副詞)の働きを加え、伝え方の選択肢を増やしてくれます。

 

例題Q.1

日本語を参考に、カッコ内の語(句)を文法的に正しく並び替えましょう。

(1)  「彼女は本を買うのが好きだ」

( books / likes / buy / she / to ).

(2)  「連絡を取るために、あなたの電話番号を教えてくれませんか?」

( your phone number / to / I / have / you / contact / can )?

 

動詞の後ろに置く不定詞の「名詞的用法」

(1) まずは「不定詞」=「to+動詞の原形」の基本形を覚えてください。普通の動詞はeat、eats、ateのように主語や時制に合わせて定められた形がありますが、不定詞は常に動詞の原形で定まった形がないため不定詞(定まらない言葉)と呼ばれます。

 

この不定詞を用いることでより細かい状況描写が可能になります。

問題では、不定詞がなければ単純にShe likes books.(彼女は本が好きだ)としか言えませんが、一般動詞like(…が好きだ)の後ろに不定詞を置けば、to buy books(本を買うこと)が好きである、とより詳しい情報を示すことができます。

「一般動詞(他動詞)+不定詞(=目的語)」(〜することを[]…する[…だ]と押さえましょう。「…すること」と動詞の意味を名詞化した解釈になり、この不定詞を名詞的用法と呼びます。

*他動詞の内容を示す名詞を目的語と呼びます。(例)他動詞study+目的語English(英語を勉強する)

 

Q.1 (1)正解:She likes to buy books.

 

be動詞を用いた英文「主語+be動詞+〜」([主語]は〜だ)の「〜」には普通、名詞や形容詞を置きますが、ここにも今回の不定詞を「名詞」(名詞的用法)として用いることができます。

  • My dream is to work in a foreign country.(私の夢は外国で働くことです)

 

動作の目的や感情の理由・原因を示す不定詞の「副詞的用法」

(2) 動作の目的(…するために[〜する]を表現する不定詞to contact you(あなたに連絡するために)です。この不定詞は動詞have(…を持つ)を修飾する副詞の働きをすることから名詞的用法と区別し、副詞的用法と呼びます。主に一般動詞の後ろまたは文末に置くのが基本です。

 

Q.1 (2)正解:Can I have your phone number to contact you?

 

副詞的用法の基本として、感情(気持ち)の理由・原因を示すパターンも押さえましょう。

  • Andy will be happy to see you.(あなたに会えてアンディも喜ぶでしょう)

 

なぜ「happy」の感情なのか?その理由・原因を表現したのが不定詞to see you部分です。「形容詞+不定詞」(…して〜だ)と押さえておきましょう。

 

不定詞「to+動詞の原形」の位置で変化する意味(品詞)の違いに注意しましょう!

 

例題Q.2

日本語を参考に、カッコ内の語(句)を文法的に正しく並び替えましょう。

(1) 「今日、リサはしなければいけないことが多い」 ( do / Risa / a lot* / to / has ) today. 

※名詞a lot(たくさん)

(2) 「電車で何か読む物を持っていったほうがいいよ」You ( to / on / read / should / something / take ) the train.

 

義務や目的を示す不定詞の「形容詞的用法」

(1) 名詞a lot(たくさん[のこと])[= a lot of things]を不定詞to doが修飾したものです。名詞を修飾するのは形容詞ですから「形容詞的用法」と呼ばれるパターンです。ここでの解釈は「義務」で「…するべき(名詞)」という意味になっています。a lot to do(するべきたくさんのこと)。

 

Q.2 (1)正解:Risa has a lot to do today.

 

(2) 代名詞somethingを不定詞が後ろから修飾した形something to read(読むための何か[=何か読むもの])です。ここでは「目的」で「…するための(名詞)」と解釈すると自然です。

問題(1)の名詞a lotもそうですが、代名詞something(何か)だけでは当然「何のための名詞」なのかが説明不足です。そこで名詞の情報を補足説明するのが今回の形容詞的用法になります。

 

Q.2 (2)正解:You should take something to read on the train.

 

不定詞の3用法を整理

名詞的用法

…すること

動詞(一般動詞・be動詞)+to+動詞の原形

副詞的用法

(動詞や形容詞につながる)

動作の目的(…するために)

一般動詞 〜 +to+動詞の原形

感情の理由・原因(…して)

形容詞+to+動詞の原形

形容詞的用法

(名詞につながる)

義務(…するべき)

名詞・代名詞+to+動詞の原形

目的(…するための)

 

品詞(名詞、副詞、形容詞)の区別がもともと苦手な生徒は、不定詞の3用法の区別も当然難しく感じるようです。特に副詞的用法と形容詞的用法については、上表の日本語だけを押さえるのではなく、不定詞の位置や何を表現したいのか、を意識して区別するようにしてください。

 

動作の目的:I 動詞go there 副詞的用法to work out.(私はそこに運動するために行きます)

名詞の説明:I need 名詞a new pair of shoes 形容詞的用法to work out.(私は運動用の[運動するための]新しいシューズが必要です)

 

発展クイズ

日本語の意味になるように、1語補ってカッコ内の語を正しく並び替えましょう。

「宿泊するホテルを見つける必要があります」 

( a hotel / to / need / you / find / stay / to ).

 

名詞hotelを補足説明する形容詞的用法(…するための〜)の不定詞が今回のポイント。

 

形容詞的用法の場合、不定詞に修飾される名詞(今回はhotel)が不定詞フレーズの中で使用される他動詞や前置詞の意味上の目的語になっている場合があります。

 

つまり、「他動詞stay+前置詞at/in 名詞[前置詞の目的語]a hotel」(ホテルで宿泊する)だったものが語順変化したとここでは考えます。

文法的な構造で考えると、修飾される名詞hotelが不定詞の中で用いられる前置詞at/inの目的語の関係になっています。

 

そのため、to stayだけでは、stay a hotelと言っていることになり、文法的に、stayと名詞hotelがつながりません。「場所」を示す前置詞atまたはinを補う必要があります。

 

他動詞の意味上の目的語の例:

I want (O)something to (V)drink.(私は何か飲み物が欲しいです)

 

drink something(何かを飲む)が不定詞を用いて変化したものです。

 

正解:You need to find a hotel to stay at[in].

*前置詞atのほうが宿泊のニュアンスが強くなります

 

Thanks for reading!