Hi, みなさん、Evineです。
SVC文型を作る自動詞の1つであるbe動詞の話です。
be動詞の誤答例
必要がないのにbe動詞を自然と付けてしまう生徒が多いです。
「僕はカリフォルニアロールが好きです」
(×)I'm like California rolls.
(○)I like California rolls.
「日本語を話しますか」
(×)Are you speak Japanese?
(○)Do you speak Japanese?
like、speakどちらも一般動詞を用いてますので、他の動詞であるbe動詞は一緒に使えません。
一方で、必要な時にbe動詞が使えていない。
「お母さんを手伝っています」
(×)I helping my mom.
(○)I'm helping my mom.
「それ使ってるの?」
(×)Do you using it?
(○)Are you using it?
肝心なところでbe動詞が出てこない。ここでは現在進行形「be+Ving」です。
be動詞で失敗する原因
外国人スタッフとも話してたんですが、他の外国人にはあまりこういったミスはない気がするんですよね。ところが日本人は誤用例に挙げた感じのミスはよくあります。
これはいわゆる
「be動詞」=「〜です」
と1つの意味に引っ張られている証拠なんじゃないでしょうか。
進行形になると「〜です」感が薄まるためbe動詞の存在を忘れてしまうようです。
特に初心者向けの教材では、便宜上、be動詞は「イコール」だと説明することも多いのですが、この説明ではbe動詞の用法すべてをカバーできず矛盾もあります。
be動詞の用法
改めてbe動詞を辞書で引いてみました。
マクミラン英英辞典のオンライン版ホームページ(無料)
これは用例も多く便利なので、教材作成などの参考によく利用しています。
Macmillan Dictionary | Free English Dictionary and Thesaurus Online
be動詞の語義の一部をピックアップしました。
[AUXILIARY VERB] used for forming the progressive tenses of verbs, that are used for showing actions that are in progress at a particular point in time
[AUXILIARY VERB] used for forming the passive form of verbs
[LINKING VERB] used for giving information about someone or something, by giving their name, job, position etc, describing them, or saying where they are
助動詞と連結動詞の働きの2つを押さえておくと便利です。ポイントは以下の通り。
助動詞として働くbe動詞
助動詞というと一般動詞の前に置いてサポートするcanやwillなどがありますが、進行形や受け身を作るbe動詞も助動詞の一種です。canやwillなどはそれ自体に意味が含まれますが、助動詞としてのbe動詞には意味がありません。カタチの上で必要なものです。
助動詞のbe動詞:進行形(be動詞+Ving)と受け身(be動詞+Vpp)のパーツに用いる
進行形や受け身の型としてbe動詞をセットで用いることを覚えてしまうわけです。
連結動詞として働くbe動詞
連結動詞の用法が「イコール」と一言で片付けられることも多いのですが、それを言えば他の状況でも「イコール」で良さそうなことも多く、イコールがシンプルな説明であるようで人によっては意外と混乱を招きます。
この働きですが、be動詞を「〜です」と「(ある場所に)いる、ある」と定義することが多いのですが、助動詞のbe動詞と同様、be動詞自体にたいした意味がないのが正直なところです。
I am Evine.(私はエビンだ)をI Evineとしたところで意味は通じます。
My cat is on the table.(私のネコはテーブルの上にいる)をMy cat on the tableにしても意味はわかりますよね。
be動詞にたいした意味はない
be動詞は結局「英文の中で補助的に働く単語」に過ぎずそれ自体に大きな意味を考える価値がないわけです。
ただ、英文法を用いる目的を考えるというのが私の考えですので、be動詞も意味ではなくなんのために用いるのかは意識してください。
連結動詞のbe動詞:名前・職業・場所・状態などのSの情報を伝える目的
be動詞の例文
では最後に先ほどのポイントを表す例文を挙げておきましょう。
- 「エマはすてきな帽子をかぶってるね」
- 「説明書は英語で書かれています」
- 「こんにちは、ご注文はよろしいでしょうか」
- 「彼の娘は2、3歳です」
- 「ピザは僕の大好物だ」
いずれも「主語(S)がこーだ、あーだ」とシンプルにそしてストレートに相手に伝える、そんな英文のパーツとしてbe動詞を補助的に用いるわけです。
- Emma is wearing a nice hat. (現在進行形)
- The instructions are written in English (受け身)
- Hi, are you ready to order?
- His daughter is 2 or 3 years old.
- Pizza is my favorite.
be動詞をどんな「型」で、どんな「用途」で用いるのか、じっくり意識してみることが大切ですね。be動詞に日本語的な意味を考える必要性がないという話に、ずいぶんと長い記事になってしまいました、、
Thanks for reading.
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*1:このbe動詞以外に、疑問文・否定文を作るdo/doesや完了形を作るhave/hasの3つをprimary auxiliary verbs、canやwillなどの助動詞をmodal auxiliary verbsと呼び区別されています。