Hi、皆さん、エビンです。
英語学習は何からやるかで悩みがちですが、私が厳選したコア英文法をとりあえず覚えていただければというご提案シリーズ 第二回目の今回は「助動詞」クイズにチャレンジしてみましょう。
英文法の基本知識をアウトプットする準備ができているか、一緒に確認していきます。
助動詞の運用力クイズ(制限時間10分)
Q. 次の場面に合う表現を1つずつ選びましょう。
1. ドアを閉めて。
[ Can / Will ] you close the door?
2. 図書館で何冊か面白い本を見つけることができた。
I [ was able to / could ] find some interesting books in the library.
3. その本屋はここから遠くないはずだ。
The bookshop [ must not / can't ] be far from here.
4. 10年前は、それを100円で買えたんだ。
Ten years ago, you [ were able to / could ] buy it for 100 yen.
5. 君は完璧である必要はありませんよ。
You [ don't have to / must not ] be perfect.
6. 誰だってヒーローになり得るんだ!
Anyone [ could / can ] be a hero!
7. この記事は間違っているかもしれない。
This article [ could / can ] be wrong.
8. あなたは英語を話せますか。
[ Do / Can ] you speak English?
9. 妻の出産予定は8月です。
My wife [ will / is going to ] have a baby in August.
10. (客に対して)こちらにお掛けください。
[ Will / Can ] you take a seat right over here?
11. 太ってきた。痩せなきゃ。
I'm getting fat. I [ need to / have to ] lose weight.
12. この天気だったら何を着たらいいかな。
What [ must / should ] I wear in this weather?
前回のクイズはコチラ
Twitterでも平日クイズ更新中
#151
— 英語講師 Mr.Evine(エビン) (@evine_e) 2023年2月27日
「首相はそのホテルの晩餐会に出席する予定です」
The Prime Minister ( )( )( ) dinner at the hotel. #Evine #コア英文法
Answer Key
正解は1つではありません。解答例は他にも色々ありますので、別解についてご質問があればぜひコメントに残してください。
1. Will you close the door?(ドアを閉めて)
2. I was able to find some interesting books in the library.(図書館で何冊か面白い本を見つけることができた)
3. The bookshop can't be far from here.(その本屋はここから遠くないはずだ)
4. Ten years ago, you could buy it for 100 yen.(10年前は、それを100円で買えたんだ)
5. You don't have to be perfect.(君は完璧である必要はありませんよ)
6. Anyone can be a hero! (誰だってヒーローになり得るんだ!)
7. This article could be wrong.(この記事は間違っているかもしれない)
8. Do you speak English? (あなたは英語を話せますか)
9. My wife is going to have a baby in August. (妻の出産予定は8月です)
10. Can you take a seat right over here?((客に対して)こちらにお掛けください)
11. I'm getting fat. I need to lose weight.(太ってきた。痩せなきゃ)
12. What should I wear in this weather?(この天気だったら何を着たらいいかな)
ではポイントの解説をしましょう。できればご自身で何がポイントだったのかをイメージした上で、ご参考ください。
コア英文法ポイント(解説)
1. 指示的な言い方はWill you ~?
文法的にはCan you ~?も正解ですが、お願いをする丁寧さがありますので、今回の文意に合わせてWillが正解とします。
Will you close the door?(ドアを閉めて)
2. 実際に実行して、それができたことを示すwas able to+動詞の原形
couldはしようと思えばできた、という過去の能力の所有を示すため、文意を考えるとwas able toが自然です。
I was able to find some interesting books in the library.(図書館で何冊か面白い本を見つけることができた)
3. 可能性を否定するcan't be
「〜ではないはずだ」は可能性を表現する助動詞canの否定形can'tで表現できます。
The bookshop can't be far from here.(その本屋はここから遠くないはずだ)
4. 過去にそれが実現可能だったことを示すcould
やったかどうかは別として、過去当時、それをしようと思えばできていたことを表現します。
were able toも言い換え可能ですが、基本的に、実際にやったことを示唆するときに用いるのと、couldの方がカジュアルで無難です。
Ten years ago, you could buy it for 100 yen.(10年前は、それを100円で買えたんだ)
5. 不必要を表すdon't have to+動詞の原形
don'tでhave toという義務が打ち消されるため、義務がない=必要がない、という意味になります。must notは「〜しないことを義務化する」=「禁止」の意味になるため文意に合いません。
You don't have to be perfect.(君は完璧である必要はありませんよ)
6. 一般的な可能性を表すcan be ~(〜であり得る)
couldは自分に関係する身近な実際の可能性を表現するため、一般論には用いません。
Anyone can be a hero! (誰だってヒーローになり得るんだ!)
7. ある特定の事柄に対する可能性を示すcould(〜かもしれない)
一般論はcan beですが、具体的に何かを指して、可能性を表現する場合はcouldやmay/mightを用います。
This article could be wrong.(この記事は間違っているかもしれない)
8. 習慣的なこととして、現在形で尋ねるのが自然
canはストレートに「能力」を尋ねることになり、言語を話す能力があるのかという尋ね方は失礼な響きになります。
Do you speak English? (あなたは英語を話せますか)
9. 状況に基づく予測はbe going toが自然
willにすると「いつか出産するだろう」のような響きになるため、不自然。出産は、管理をされて進められるのが普通で、根拠に基づく予定はbe going toが自然です。
My wife is going to have a baby in August. (妻の出産予定は8月です)
10. 丁寧な頼み方はCan you ~?
Will you ~?は指示的な響きがあるため、お客さんに対しては、より丁寧な響きのあるCan you ~?の方が適切です。willは「できる」前提で、相手にそれをやる気があるのか、意志を問うている形ですが、canは「できるか」「できないか」を尋ねている分、断る選択肢が相手にはあるため、それが丁寧さを出します。
Can you take a seat right over here?((客に対して)こちらにお掛けください)
11. 個人的なことであればneed toで十分
have toは痩せることが義務や社会のルールのように聞こえるため、個人的な必要性はI need to+動詞の原形(〜する必要がある)の方が自然です。
I'm getting fat. I need to lose weight.(太ってきた。痩せなきゃ)
12. 相手にアドバイスを求めるshould
shouldを「〜するべき」という日本語だけで押さえてしまうと大袈裟に聞こえますが、この場面のように、単純に相手にアドバイスを求める場面でもshouldはよく用いられます。mustは義務を表すため、この場面ではまさに大袈裟です。
What should I wear in this weather?(この天気だったら何を着たらいいかな)
いかがでしょうか。
助動詞は、話し手の主観を表すため、時制と同様、どんな風にどんな状況で、誰に対して伝えたいのか、気持ちと場面がとても大切です。
このクイズは拙著「Mr. Evineの英語塾 コア英文法」から出題していますので、ご興味のある方はぜひお読みください。
本書では、学習者が悩むことなく、まずは必須のコア英文法に集中して覚えていただけるよう英文法ポイントを厳選しています。例文や演習を作成するにあたって、数多くの生徒さんにもモニタリングに協力いただき、日本人ならではの誤用傾向を踏まえた作問と解説にもこだわっています。
Thanks for reading!