Hi, みなさん、Evineです。
今日は公立高校の推薦入試です。
受験生の皆さん、Good luck!です。
以前に過去形で示す3つの表現について書きました。
その中でも触れましたが、今回は仮定法過去形の話です。
仮定法過去の基本形
定番のカタチをまずは見てみましょう。
If S 過去形 ..., S' 助動詞の過去形would[might/could]+動詞の原形
「もしSが〜したら、S'は〜するだろう」
If my grandpa were alive today, he would be shocked.
(もしおじいちゃんが今生きていたら、ショックを受けてただろうな)
この例文で表現されるように、高校生に仮定法過去が何を表すのかを尋ねると「仮定法=非現実の話」という回答が多いです。そうした場面でももちろん使いますが、もっと柔らかく捉えるともっと実用的に感じます。
仮定法過去で押さえたいポイント①
「私だったらあなたの父親には話しません」
I wouldn't talk to your father.
この英文はIf節が省略されたものです。
(If I were you,) I wouldn't talk to your father.「(現実はそうではないが)もし私があなただったら、あなたの父親には話しません」
当然、I ≠ youですから、これを仮定法過去で表現するのは自然ですが、それよりもここで仮定法過去を用いる目的が大切です。
相手の立場に立ったアドバイス
非現実的な話をするという目的だけでは仮定法過去の使用場面は限られたものになりますが、今回のようなアドバイス表現を覚えておくと会話の幅が広がります。
日常ではもっとシンプルに
I wouldn't do that.(僕だったらそんなことしない)のようにも話せますね。
仮定法過去で押さえたいポイント②
また、もう1つポイントを押さえておきましょう。
仮定法過去は話し手の中で
実現の可能性が0%なものだけではなく自信がない半々の気持ち
でも用いることができます。
I might take a shuttle bus to the airport.(空港にはシャトルバスに乗って行くかも)
I could go see my cousin in London tomorrow.(明日、ロンドンにいるいとこに会いに行けるかも)
いわゆる助動詞mayやcanの過去形と呼ばれる形ですが、本当の意味の過去の話ではなく、現在または未来の感覚で用いられているのもポイントです。
「過去形=実現からの距離感」を表現できますから、100%実現するという自信がない中で話すのに用いることができます。
mightはwouldよりも弱い響きにしたもの。
時間的、経済的、能力的にできるかできないか、に焦点があればcouldです。
*could<might<wouldの順に感覚的に実現度の響きが強くなります。
「願望」系他動詞のhopeとwishの違い
最後にhopeとwishについて違いをチェックしておきましょう。
wishは叶わぬ願望のニュアンスがあるため仮定法で表現できます。
「彼がそれを気に入ってくれるといいな」
I hope he will like it. →基本的に気に入ると話し手は考えている。
I wish he would like it. →気に入らないと話し手は考えている。
仮定法過去形クイズ
1.「君と結婚できればいいんだけど、でもできないんだ」
I ( ) I could marry you, but I ( ).
2.「雨が降っていたら、僕はどこにも出かけないよ」
If it ( ) raining, I ( ) go anywhere.
3.「君が僕だったら、何をする?」
What ( ) you do if you ( ) me?
4.「あなたは今より若かったらいいなと思いますか?」
( )( )( ) that ( )( ) younger than ( )( )?
5.「ひょっとしたら週末は京都に行くかもしれません」
We ( )( ) to Kyoto for the weekend.
6.「過去に戻れるなら、何をする?」
If you ( ) a chance to go back in time, what ( ) you do?
答え合わせ
1. I wish I could marry you, but I can’t.
仮定法過去couldより、叶わぬ願望を表現する他動詞wishを用いたものです。
but以下は現実的な話をしていると考え実際にはできませんを意味するcan'tが自然です。
2. If it was raining, I wouldn’t go anywhere.
現時点で降ってはないことを仮定した仮定法過去wasです。文法的にはwereでもOKですが日常会話では普通にisをwasにすることが多いです。これに合わせて主節もwon'tを仮定法過去wouldn'tにします。
3. What would you do if you were me?
you ≠ meではありませんから現実の話ではない仮定法過去です。
自分の立場に立ってもらって相手から意見をもらおうという場面です。
4. Do you wish that you were younger than you are?
文意より現実はもう若くないですし、若返ることは不可能ですので仮定法過去と一緒に用いた他動詞wishです。それの疑問文はDo you wish that S 仮定法過去 ...?です。
than以下は実際の話が来ますので現在形でyou areが正解です。
5. We could[might] go to Kyoto for the weekend.
このcould/mightも過去の話ではなく、「(ひょっとしたら)…するかも」と週末の可能性を表現したものです。
6. If you had a chance to go back in time, what would you do?
現実は過去に戻れないわけですから、現在の可能性0%を表現する 仮定法過去です。
*have a chance to do(…する機会)
*go back in time(過去に戻る)
Thanks for reading.