Hi, みなさん、Evineです。
大学受験の指導でよく耳にする言葉「ネクサス」です。
結構奥が深いポイントです。
ネクサスの関係
ネクサスは英語でnexusと綴り、「結びつき」「関連」という意味を示しますが、文法の世界ではSV以外のところで主従関係が成り立っている箇所のことをネクサスの関係と呼んでいます。(ちなみに、アメリカ人やイギリス人にとってはこの用語は一般的なものではありません)
(S)I (V)want (O)you (C)to help me.
「あなたに手伝ってもらいたい」
文型はSVOCですが、このOCの部分の意味的な関係に注目すると(S)you (V)help「あなたが手伝う」という主従関係になっています。中心のSV以外の部分、意味的にSVの関係になっているわけですね。これをネクサスの関係と言います。
ネクサスという用語自体は、個人的には好みではなく、現場ではほぼ使いませんが、英文解釈する上で大切なポイントです。
*ネクサスは、デンマークの言語学者 Otto Jespersen が命名した用語なんだそうです。
並べ替えクイズ
1. I'm [ tonight / her / arrive / expecting / to ].
2. I'm [ come back / waiting / him / for / to ].
3. I [ a note / my doctor / explaining / write / had ] my illness.
4. I [ the room / clean / made / the student ].
5. He [ with / asked / to / me / him / help / his homework ].
答え合わせ
1. I'm expecting her to arrive tonight.(今夜彼女は到着すると思っています)
「(S)彼女が(V)到着する」という状況を思っているというニュアンス。
expect O to do「Oが…するだろうと思う」
2. I'm waiting for him to come back.(彼が戻ってくるのを待っています)
「(S)彼が(V)戻ってくる」という状況を待っているというニュアンス。
wait for O to do「Oが…するのを待つ」
3. I had my doctor write a note explaining my illness. (私は自分の病気の診断書を医者に書いてもらいました)
「(S)私の医者が(V)書く」という状況にさせたというニュアンス。
使役動詞have O do「Oに…させる」
4. I made the student clean the room.(その生徒に部屋を掃除させました)
「(S)その生徒が(V)掃除する」という状況にさせたというニュアンス。
使役動詞make O do「Oに…させる」
5. He asked me to help him with his homework. (彼は僕に宿題を手伝うよう頼んできました)
「(S)私が(V)手伝う」という状況をお願いするニュアンス。
他動詞ask O to do「Oに…するように頼む」
ここに挙げたものが全てではありませんが、まずは基本です。
中心のSV以外に存在する主従関係を正しく押さえなければスムーズな場面理解は難しいですね。