Hi, みなさん、Evineです。
ここ最近、中学生クラスの期末テスト対策で関係代名詞を授業で扱うのですが、どうも先行詞と関係代名詞の組み合わせ方が生徒たちの頭に入っていないようです。thatでもwhichでも、どっちでも良い的な曖昧な説明がなされていることもあるようです。
過去記事で関係代名詞の基本はすでに解説済ですが、改めて先行詞に合わせてどんな関係代名詞を覚えておくべきか、実際的な話を書いてみましょう。
先行詞とは?
関係代名詞によって修飾される名詞(句)です。
基本的に「先行詞+関係代名詞」の語順になっています。関係代名詞を用いた文(関係代名詞節)に後ろから説明をされる名詞を先行詞と呼びます。
名詞「a T-shirt」だけでは、どんなTシャツか特定できませんので、色んな修飾語(表現)があります。
- a big T-shirt(大きなTシャツ)
- a blue T-shirt(青いTシャツ)
- a new T-shirt(新しいTシャツ)
- a T-shirt to wear to the concert(コンサートに来ていくためのTシャツ)
- a T-shirt made in China(中国で作られたTシャツ)
名詞の説明はこのように形容詞、不定詞、分詞などの形容詞表現を用いますが、あくまでもシンプルな説明しかできません。そこで、見た目は文のような形(関係代名詞節)によってより詳しく説明することができます。
- a T-shirt I bought in London(私がロンドンで買ったTシャツ)
*a T-shirt (that) I bought in Londonの目的格の関係代名詞thatが省略されたもの
このa T-shirtのように、関係代名詞節で説明を受ける名詞が「先行詞」です。
「人」を先行詞とする関係代名詞
that ではなくwhoを用いましょう。
I think she's the best singer who is really talented.(彼女は本当に才能のある最高の歌手だと思いますよ)
「人以外」を先行詞とする関係代名詞
whichではなくthatを用いましょう。(*イギリスでは which も that も両方使う傾向があります)
There's a grocery store that closes at 4 p.m. (午後4時に閉まるスーパーがあります)
「動物」を先行詞とする関係代名詞
次の場合には that を用いず、人間のようにwho を用いましょう。
- 名前をつけている
- 性別が分かっている(雄=he、雌=sheとして考えます )
Here's photo of my dog who was sleepy.(眠そうにしている愛犬の写真があるんだ)
「人」および「人以外」を先行詞とする関係代名詞
次の例文のように教科書では that を使用すると説明される傾向がありますが、ネイティブの目から見るとこのような that の使用は不自然です。
- Did you see the girl and her dog that were running around the park?(公園の周りを走っているその女の子と犬を見ましたか?)
「人」と「人以外」を同列の扱いで先行詞にせず、
- Did you see the girl who was running around the park with her dog?(犬と公園の周りを走っているその女の子を見ましたか?)
のように表すのが自然です。
あるいは、この場合なら上記の「動物=人間同様」のルールに基づき、
- Did you see the girl and her dog who were running around the park?
とwhoを用いる方が、that より自然です。
ある名詞(=先行詞)を話題にし、それに対して後ろから説明文(=関係代名詞節)をくっつける、「名詞+形容詞(説明文)」の語順になっています。これがシンプルな先行詞と関係代名詞節の基本ポイントでしたね。
関係副詞を含めた関係詞の区別についてはコチラの記事もお読みください。
Thanks for reading.
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