Hi、皆さん、エビンです。
お盆休み2日目です。
今日は言葉遊びをしてみましょう。
知っている人は知っているthatを用いたネタ例文です。
今週、高校生の英文解釈の授業で冒頭のつかみで使用しました。
皆さんは、これを日本語にできますか。
I think that that that that that boy wrote is wrong.
thatが5つ、もちろん言葉遊びですが、しっかりと文法的に根拠ある語順になっています。
スペルは同じでも、品詞が異なるため、このような並べ方が可能になっています。
まずthatの働きを整理しましょう。
thatの可能性:
- 代名詞「あれ・それ」(名詞用法)、「あの、その」(形容詞用法)
- 接続詞「〜ということ」「〜という」
- 関係代名詞「SがVする〜」「Vする〜」
では構造分析してみましょう。
I think 接続詞that(〜ということを思う)
代名詞(形容詞用法)that 名詞"that"(あのthat)
関係代名詞that 代名詞(形容詞用法)that boy wrote(あの少年が書いた〜)
is wrong(〜は間違っている).
「あの少年が書いたあの"that"は間違っていると私は思う」
*2行目の名詞のthatは意地悪でしたね。分かりやすくするため" "マークをつけています。
中心の意味は、that "that" is wrong「あの"that"は間違っている」ですね。
これを接続詞thatを用いて、I think that(〜ということを思う)に続けたものです。
さらにthat "that"(あのthat)の説明として目的格の関係代名詞that節that that boy wroteを先行詞の名詞"that"の後ろに入れているため、非常に構造がわかりづらいものに仕上がっています。
*他動詞wroteの目的語の代わりに目的格の関係代名詞thatが使われたもの。
文型と品詞の重要性、英語の多義性を実感していただくために、高校生のクラスでよく使用している遊びの英文です。新刊の「コア英文法」では別の例文を用いた構文分析を載せています。
この手の細かい学習は、知識をクリアに整理整頓するためにとても有効です。実際の会話ではこんなことを考えながら話すわけではありませんが、机上の学習において意識的に理解しておくことで自然にネイティブらしい語順感覚が得られるようになっていくはずです。
今日は久々の留守番。
子供たちと嫁さんは空手の合宿でお泊まりです。
次男は昨夜から興奮して寝付けませんでした。
早朝見送ると、なんと何もかも背負い込んで元気に出発!これで2時間かけて淡路島へ(笑)
Hope you're having a good time!
Thanks for reading!