Evine's Words エビンズワーズ

英語学習書籍『Mr.Evineシリーズ』ロングセラー著者であり英語塾を主宰する講師エヴィンの英語学習や出版情報&英文法学習ブログです。見出し以外にもカテゴリーより記事をご覧いただけます。 *叱咤激励、ご質問、ご相談など、ご自由にコメント欄に残してください。

主格の関係代名詞の話

Hi, みなさん、Evineです。

 

今回は中学生が嫌う関係代名詞です。社会人の生徒さんからも関係代名詞は苦手ですとおっしゃる方は多いですね。

 

関係代名詞にも様々なパターンがありが、まずは基本から入ります。主に日常会話で使うことを目的に関係代名詞の使い方をシェアしていきましょう。

 

 

 

関係代名詞をなぜ用いるのか?

関係代名詞を文法的にガチャガチャ考えるとやはり難しく感じます。

少しシンプルにその使い方や使う目的を押さえて練習すれば普通に日常英会話で使えるようになります。

 

関係代名詞は、ある名詞に対して、その名詞の説明「文」(厳密には節)を作るのが関係代名詞です。名詞の説明、つまり形容詞の働きですね。

 

何かの説明をする表現方法はいくらでもあります。

関係代名詞は、極端な話、全く使わなくても他の言い方でカバーできますが、使えば名詞を説明する表現の選択肢が1つ増えると考えてください。

 

あとは伝え方の好みの問題です。ただし、これは自分から発信する場合の話ですから、相手や読み物によっては関係代名詞を積極的に使ってくる場合もあり、耳に(目に)した時のとっさの対応力、理解力はやはり最終的には問われますね。

 

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「人」の説明をする関係代名詞who

 

Can I talk to a person who's in charge?「責任者の方とお話しできますか?」

 

もともと次の2文を関係代名詞whoを用いて1文にまとめたものです。

 

Can I talk to a person?「ある人とお話しできますか?」

He's in charge.「彼は責任者です」

 

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名詞「人」を示すa pesonの説明文がHe's in charge.ですが、この主語Heを言い換えたものが関係代名詞whoです。主語に相当しますので「主格」と言います。

「誰かと話したがっている」のですが、それが誰なのかを関係代名詞で表現できるわけですね。

 

「人」の説明をする主格の関係代名詞のカタチ

  • 『名詞(人)+関係代名詞who+動詞』

 

もう1例挙げておきましょう。

 

I have a friend who came from India.「インドから来た友人がいます」 

 

I have a friend(友人がいます)、「その人は」のイメージをそのまま関係代名詞whoに置き換えて、あとは何をする(した)のか、動詞came from Indiaを続けていきます。

 

これをI have a friend.  He came from India.と2文で表現しても全く問題ないわけですが、名詞a friendに関係する主語Heを関係代名詞whoにすることで、1つにつなげて表現することもできるということですね。

 

「人以外」の説明をする関係代名詞that

 

How can I get the bus that goes to the airport?「空港に行くバスにはどうやって乗れますか」

 

もともと次の2文を関係代名詞thatを用いて1文にまとめたものです。

 

How can I get the bus?「どうやってそのバスに乗ればいいのか?」

It goes to the airport.「それは空港まで行きます」

 

 

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色んな路線のバスがあるわけですが、その中で空港行きであると限定できるのが関係代名詞を用いた文になります。

 


「人以外」の説明をする主格の関係代名詞のカタチ

  • 『名詞(人以外)+関係代名詞that+動詞』

 

ではもう1例チェックします。

 

Eat the food that makes you feel best. 「最高の気分になるような食べ物を食べてください」

 

これも2文にすると

Eat the food.(その食べ物を食べてください)

It makes you feel best.(それがあなたを最高の気分にさせます)

になります。

 

名詞the foodに関係する主語Itを関係代名詞thatにすれば1文にすることができるんですね。

 

関係代名詞whichはフォーマルな場面

中学英語では、「人以外」=関係代名詞whichまたはthatと学習しますが、基本的にはthatで覚えておきましょう。whichは書き言葉の中ではよく用いられますが、口語としては△です。

 

ポイントは

  • 「人」の説明はwho
  • 「人以外」の説明はthat

と覚えておきましょう。

 

主格の関係代名詞トレーニング

Make one sentence from two.  Use who or that.(2文を関係代名詞whoまたはthatを用いて1文にしましょう)

 

1. Where's the money?  It was on the table.

 

2. I've never seen the people. They live next door.

 

3. Don’t do the same thing. It didn’t work before. 

 

4. My sister works for a company. It makes chicken nuggets.

 

5. Mr. Evine is the man. He wrote these books.

 

答え合わせ

 

1. Where's the money that was on the table?(テーブルの上にあったお金はどこ?)

名詞the money=「人以外」。the money = Itで、主語Itを言い換えた主格の関係代名詞that

 

2. I've never seen the people who live next door.(隣に住んでいる人たちに今まで会ったことがありません)

名詞the people=「人」。the people = Theyで、主語Theyを言い換えた主格の関係代名詞who

 

3. Don’t do the same thing that didn’t work before. (以前うまくいかなかったことを繰り返さないで)

名詞the same thing=「人以外」。the same thing= Itで、主語Itを言い換えた主格の関係代名詞that

 

4. My sister works for a company that makes chicken nuggets.(姉[妹]はチキンナゲットを作っている会社で働いています)

名詞a company=「人以外」。a company= Itで、主語Itを言い換えた主格の関係代名詞that

 

5. Mr. Evine is the man who wrote these books.(エビンさんはこれらの本を書いた人だよ)

名詞the man=「人」。the man = Heで、主語Heを言い換えた主格の関係代名詞who

 

 

文法的には、「人以外」の名詞を説明する(1)(3)(4)はwhichでも正しいのですが、口語では使いません。また「人」の名詞を説明する文をつなげるwhoは文法的にthatで言い換えられますが、これもあまり一般的ではありませんので注意しましょう。

 

 

関係代名詞の役割の理解を深めるためにも、同様の働きをする分詞の記事もぜひ参考にしてください。

evine.hatenablog.com

 

目的格の関係代名詞についてはコチラの記事をお読みください。

evine.hatenablog.com

 

Thanks for reading.

 

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【動画でわかる! Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル】Lesson11_①冠詞(※試聴版)