Hi、皆さん、エビンです。
入門レベルの中学英文法の復習を再開しましょう。
今回は会話でも欠かせない疑問詞を用いた疑問文です。
- 疑問詞what/which/who/whose
- 情報を尋ねる疑問詞what、人物を尋ねる疑問詞who
- 選択肢を挙げて情報を尋ねる疑問詞which
- 主語になる疑問詞
- What/Which/Whose+名詞
- 発展クイズ
疑問詞what/which/who/whose
疑問文には単純にYes/Noで答えられるものと具体的な内容のある返事を求める2パターンあります。具体的な質問をする言葉を「疑問詞」と呼び、質問内容によって疑問詞を使い分ける必要があります。Yes/Noで答えられる疑問文よりも疑問詞を用いた疑問文をうまく投げることで、会話も弾みます。
例題Q.1
次の( )内の語を文法的に正しく並び替えましょう。ただし、不要なものが1つずつありますので注意してください。 (1) ( who / he / say / did / what )? – Well, he said “Yes.” (2) ( like / what / better / you / which / do ), this one or that one? – I like this one better. |
情報を尋ねる疑問詞what、人物を尋ねる疑問詞who
(1) play 内容soccer(サッカーをする)のような「動作の内容」やlike 対象Tom(トムが好き)のような「気持ちの対象」(トムに対する気持ち)といった具体的な中身の情報を「何を、何の?」と尋ねるのが疑問詞whatです。
今回は下線部の発言の内容をwhatで言い換えて疑問文にしたものです。疑問文を作るプロセスを整理しましょう。
He said “Yes.” ⇒ He said what. ⇒ Did he say what?
知りたい情報(ここではYesという発言)を疑問詞whatで言い換え、まずはそのまま疑問文にします。そして最後の仕上げは語順がポイントです。
⇒ 疑問詞What 普通の疑問文did he say?
「疑問詞+普通の疑問文」の語順で完成です。
今回の返答内容から知りたい情報は「人」ではないので「誰?」と人そのものを尋ねる疑問詞whoは不適切です。
Who is that girl? – She’s my younger sister.(あの女の子は誰?―彼女は僕の妹です)
一体何を尋ねたいのか?もともとの情報内容によって疑問詞をしっかり使い分けましょう!
Q.1 (1)正解:What did he say? – Well, he said “Yes.”(彼は何て言ったの?―えっとね、「はい」って言ってた)
選択肢を挙げて情報を尋ねる疑問詞which
(2) 「どれ、どちら?」という意味の疑問詞whichですが、疑問詞whatとの違いを押えましょう。
基本として頭の中に限定的な選択肢がある中で尋ねる場合はwhichで、選択肢のイメージがない中で幅広く尋ねる場合はwhatです。今回は二者択一の疑問文ですから当然、選択肢は明確になっているため疑問詞whichを選ぶのが自然です。whatはこの表現において漠然としすぎてこの場面では合いません。
Q.1 (2)正解:Which do you like better, this one or that one? – I like this one better.(これとあれだったらどっちが好き?-私はこっちのほうがいいな)
*one(=a/an+可算名詞の単数形)、不特定の「人」や「物」を言い換えた代名詞
ちなみにgood/well/very muchの比較級はbetterで、今回はI like this one very muchのvery muchを比較級betterにしたものです。
例題Q.2
次の日本語の意味になるように( )に適語を入れましょう。 (1) 「今夜は誰が手伝ってくれるの?-僕が手伝うよ」 ( ) going ( ) help me tonight? – I am. (2) 「何のスポーツをしますか?-ジョギングが好きだよ」 ( ) ( ) do you play? – I like jogging. |
主語になる疑問詞
「人」を尋ねる疑問詞whoや物事の情報を尋ねる疑問詞what/whichは主語として用いることができますが、その場合の語順に注意してください。次の2文を比較しましょう。
(A) 疑問詞Who 疑問文の語順(倒置)is that man?(あの男性は誰?)
(B) 主語の働きをする疑問詞Who 肯定文の語順is singing?(誰が歌ってるの?)
例文(A)のように普通の疑問詞の働きであれば、後ろの語順は疑問文と同じ(be動詞と主語の位置が反対になる)ですが、英文(B)では質問文を作る役割と同時に、現在進行形の主語の主語にもなっています。その場合は疑問文の語順にはならず普通の肯定文のままの語順にしてください。
(×)Is who singing? (×)Who singing is?
また疑問詞が主語として用いられた場合、Who’s(=Who is)、What’s(=What is)のように短縮形で示すのが一般的ですので覚えておきましょう。
Who’s singing?/ What’s this?(これは何ですか?)
Q.2 (1)正解:Who’s going to help me tonight? – I am.
ちなみにwhoと形が似ているwhose(誰の?)は「持ち主」を尋ねる疑問詞です。短縮形who’sと発音が同じですので注意しましょう。文脈や疑問詞の後ろの形などで判断します。
Whose is this? – It’s mine.(これは誰の?-私のです)
What/Which/Whose+名詞
疑問詞what/whichやwhoseは「疑問詞+名詞」の形でもよく用いられますので押さえておきましょう。
What subjects do you like best?(何の教科が一番好きですか?) …「何の教科」
Which station should I get off?(どの駅で降りたらいいですか?) …「どの駅」
Whose bike is that?(あれは誰の自転車ですか?)…「誰の自転車」
実はこれらの疑問詞は形容詞として働いています。形容詞の基本的な使い方は「形容詞+名詞」でしたね。ということで、名詞が形容詞用法の疑問詞に引っ張られてこのような語順になるわけです。
*whoseは1語で用いるよりも、この「Whose+名詞」で用いることが多いです。
Q.2 (2)正解:What sports do you play? – I like jogging.
*文法的にはWhat sportと単数形でもOKですが、スポーツには色んな種類がありますので、それを想定した複数形で尋ねるのが一般的です。
発展クイズ
日本語の意味になるように、次の( )内の語を文法的に正しく並び替えましょう。 「私が何をしたと思いますか?」( did / do / you / what / I / think )? |
疑問文はYes/Noで答えるタイプか、具体的な中身を答えるタイプ(疑問詞を用いた疑問文)によって形や語順に注意しなければなりません。
ここでは「何をしたのか?」という質問が中心ですからYes/No疑問文ではありません。つまり文頭に疑問詞を用いた疑問文になります。(×)Do you think … ?
正しい語順の前に次のような構造を押さえましょう。
Do you think(あなたは~を思いますか?)+間接疑問what I did(私が何をしたのか)?
他動詞think(~を思う)の目的語に間接疑問what I didを用いた形です。この間接疑問ですが、疑問文What did I do?(私は何をしたの?)を間接疑問「疑問詞+主語+動詞 …」の形に当てはめたものです。間接疑問はこれで1つの名詞のカタマリ(名詞節)になるため他動詞の目的語などによく用いられます。
そして最後に、疑問詞whatのみを文頭に移動させて具体的な中身を尋ねる疑問文にすれば完成です。でもこの語順を文法的な理屈で理解するのは、最初は難しいですよね。一つの会話表現としてこのまま頭にストックしておくのも良いと思います。
正解:What do you think I did?
Thanks for reading!
中学英文法の復習シリーズで整理する知識をアウトプットに繋げるのが「コア英文法」の目的です。