Evine's Words エビンズワーズ

英語学習書籍『Mr.Evineシリーズ』ロングセラー著者であり英語塾を主宰する講師エヴィンの英語学習や出版情報&英文法学習ブログです。見出し以外にもカテゴリーより記事をご覧いただけます。 *叱咤激励、ご質問、ご相談など、ご自由にコメント欄に残してください。

日本人が英語を短期間で話せるような夢のメソッドはない。

Hi, みなさん、Evineです。

 

こちらのブログで心機一転、英語講師としての日常や英語学習法についての情報を発信していきます。

 

一発目の記事、タイトルが少々重いのですが、ご興味があればご一読ください。

 

さて何かと忙しい現代、

何事も「短期間」で達成できることが1つのキーになっているようですね。

英語学習も同じ。

 

特に「話すこと」においては、タイトルが私の本音です。

どこで満足するのか、どのレベルをゴールとするかで、もちろん変わりますが、一般的に短期間で英語が話せるようにはなりません。無理なんです。

 

確かに「知識」レベルであれば短期間である一定量の叩き込みは可能です。

ですが、知識をアウトプットの活動につなげる作業がこれまた時間がかかるものです。

 

また「知識」の質も大切です。知識の叩き込み方にもコツがいるでしょう。(今後の記事で発信していく予定です)

 

つまり物理的には知識の短期間のインプットは可能でも最終の仕上がりを考えれば結局は知識レベルのインプット作業であっても、やはりこだわっていきたいところであり、短期間で終わらすには無理があると思っています。

 

アメリカ人の立場になって日本語の習得にかかる期間を考えてみます。

 

米国国務省にはFSI(Foreign Service Institute)「外務職員局」と呼ばれる米国の外交を担う職員に外国語を身につけさせるための機関があります。

 

FSIの面白い調査結果をシェアします。

英語のネイティブスピーカーにとっての各言語の習得難易度を分類したものがあるんです。

 

Wikibooks:Language Learning Difficulty for English Speakers - Wikibooks, open books for an open world

 

リンク先のデーターによりますと、日本語はアラビア語や韓国語と並び、最も難易度が高いカテゴリー3に属し、さらに同じカテゴリー内でも特に習得が難しい言語の位置付けです。

 

アメリカ人が日本語を話せるようにあるまでに2,200時間が必要とあります。

1日3時間、毎日やっても2年はかかる計算です。ということは、日本人が英語を話すためには同じだけの時間がかかるのでは、という仮説を立ててもいいのではないかと。

 

とりあえず、時間がかかるんです。

 

3週間で、3ヶ月で、、

それで話せるようになった人に出会ってみたいし、出会った経験がありません。

 

3週間だったら、このライン

3ヶ月であれば、このライン

半年かければ、これくらい

1年であれば、こんな感じの仕上がりに、

といった感じで、期間と努力に応じた仕上がりを考えるのが現実的です。

 

最初から正直にお話をすると、

たいてい日本人が満足できるレベルに至るまでは3、4年はかかります。

ずーっと基本的に毎日継続して3、4年です。

 

3、4年あれば周囲からはそれなりに英語力が認められるようになるでしょう、ですがそれでも本人は弱点をまだまだ自覚しているレベルです。3、4年かけてもです。

 

偉そうに書きましたが、実際の話なのです。

ですが、今から始めないと永遠に先延ばしです。

 

長くなりますので、またこの辺りのお話は後日にします。

このブログでは、現実的に、具体的に、時間をかけてどんな英語学習が必要なのかを発信していきます。

 

Thanks for reading.

No Rain, No Rainbow.(つらいことの後には、きっと良いことがある!)

 

息抜きに、

記事と全く関係ありませんが、なんとも存在感のある猿をシェアします。どこにいるのか、わかりますか?猿を探せ的な感じですが。

 

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シンガポール動物園