Hi、皆さん、エビンです。
では今回も疑問詞の復習です。
特に、疑問詞Howをうまく使えない学習者は多いので、まずは基本から整理しましょう。
- 疑問詞where/when/why/how
- 「どこ?」と場所を尋ねる疑問詞where
- 「いつ?」と時を尋ねる疑問詞when
- 「なぜ?」と理由や原因を尋ねる疑問詞why
- 「方法・手段」を尋ねる疑問詞howの使い分け
- 発展クイズ
第1回〜第12回の復習
疑問詞where/when/why/how
前回の疑問詞に続き、今回は疑問詞where/when/why/howを取り上げます。意味はもちろん、疑問詞を用いた場合の語順の感覚もしっかり頭に叩き込んでください。疑問詞は必要な情報を入手するためだけにあるのではなく、会話のボリュームをアップさせる便利な表現としてもぜひ復習しておきましょう。
例題Q.1
次の( )内の語を文法的に正しく並び替えましょう。ただし、不要なものが1つずつありますので注意してください。 (1) ( this / get / when / you / image / where / did )? – Oh, I found it on the Internet. (2) ( where / birthday / when / her / is )? – It was yesterday. |
「どこ?」と場所を尋ねる疑問詞where
(1) on the Internet(インターネットで)という返答内容から「場所」の情報を尋ねる疑問詞where(どこで?)を用いた疑問文と考えます。「疑問詞[Where]+普通の疑問文[did you get …]?」の語順がポイントです。
Q.1 (1)正解:Where did you get this image? – Oh, I found it on the Internet.(どこでこの画像を手に入れたの?―ああ、インターネットで見つけたんだよ)(×)when
「いつ?」と時を尋ねる疑問詞when
(2) tomorrow(明日)という返答内容から「時」の情報を尋ねる疑問詞when(いつ?)を用いた疑問文と判断しましょう。この例文で、疑問詞を用いた疑問文の作り方を改めて整理しておきましょう。下線部にまずは注目です。
⇒ Her birthday is [when(いつ)].
⇒ Is her birthday [when]?
⇒ 疑問詞When 普通の疑問文is her birthday?
疑問詞は尋ねる情報によって使い分けられ、疑問詞を文頭に移動させるのが鉄則でしたね。疑問詞を用いた疑問文は、上記のような順序でまずは練習し、語順を徹底的に頭に入れてください。
Q.1 (2)正解:When is her birthday? – It was yesterday.(彼女の誕生日はいつですか?―昨日だったんだよ)(×)where
「何時?」と具体的な時間を尋ねたい場合はWhat time …?(何時に~?)の形を用いましょう。
- What time does the party start tomorrow? – At 11 a.m.(何時にそのパーティーは始まりますか?-午前11時です)
*このwhatは形容詞で後ろの名詞timeを修飾しています。
*個人の予定ではなく、周囲によって決められたイベントは現在形でも未来を表現できます。(文脈で先の予定かどうかは判断できます)
情報内容によって使い分ける疑問詞。何を尋ねるのかをしっかりと意識しましょう!
例題Q.2
次の日本語の意味になるように( )に適語を入れましょう。 (1) 「どうしてあなたは今日、そんなに疲れているの?-昨日の夜、眠れなかったんです」 ( ) ( ) you so tired today? – Because I couldn’t sleep well last night. (2) 「どれくらいコンピューターを使うの?-週に2、3回です」 ( ) ( ) do you use a computer?– A few times a week. |
「なぜ?」と理由や原因を尋ねる疑問詞why
(1) 返答文のbecause(なぜなら)は理由や原因を示す英文を導く接続詞です。そこで、「なぜ?」という意味の疑問詞whyを用いて、理由や原因を尋ねた疑問文と判断しましょう。
Q.2 (1)正解:Why are you so tired today? – Because I couldn’t sleep well last night.
*直接的な理由の尋ね方になります。
「方法・手段」を尋ねる疑問詞howの使い分け
(2) 形容詞または副詞の程度を尋ねる疑問詞how(どれくらいの、どの程度の)です。今回であればHow oftenの形で「どの程度頻繁に…を使用するのか?」という意味になります。
この用法では必ず文頭が「how+形容詞または副詞」の形になります。他にも例を挙げておきましょう。
- How many books did you read last week?(先週、何冊本を読みましたか?)
この疑問詞howは副詞として働いているため、後ろに副詞や形容詞を置いてそれを修飾します。上の例文では疑問詞howが形容詞many(たくさんの)を修飾し、さらに形容詞manyが名詞booksを修飾するために「how many books」のような1つのカタマリになっています。こうしたつながり関係に慣れておけば英語の自然な語順も理解しやすくなりますね。
Q.2 (2)正解:How often do you use a computer?– A few times a week.
*… times(…回)、a week(一週間につき)、この不定冠詞aは「…につき」(=per)という意味
疑問詞howは他にも重要な用法がありますので例文と一緒に整理しておきましょう。
- (例1)How did you learn English in London? [方法・手段] – I made a lot of friends from different countries.(ロンドンではどのように英語を学びましたか?-たくさんの色んな国の友達を作りました)
- (例2)How was your exam today? [様子・状況] – Not too bad.(今日、試験はどうだった?-そんなに悪くなかったかな)
例文1は、動作(learn)の方法や手段を相手に尋ねるhow、そして例文2は主語(your exam)の様子や状況を尋ねるhowになっています。疑問詞howを用いた3つの尋ね方があることを押さえましょう。
発展クイズ
次の日本語の意味になるように( )に適語を入れましょう。 「お母さん、どうしてこれを送ったの?-え、あなたが必要になると思ったからよ」 Mom, ( ) ( ) you send this for? – Well, I thought you would need it. |
「どうして?」という日本語につられてhowやwhyにしないように注意してください。
疑問詞の品詞が今回のポイントです。
前置詞for …(…のために)は目的を示す表現ですが、前置詞の後ろに置かれる品詞は「名詞」です。つまり、前置詞の後ろに置かれる情報を尋ねるには同じ名詞の働きを持つ疑問詞でなければなりません。
日本語で考えるとそこまで違和感はありませんが、疑問詞howやwhyは副詞の働きをするため前置詞の後に置かれる名詞で示される情報を尋ねることができません。
一方、疑問詞whatには名詞の働きがあり「What do+主語+動詞+for?」(何のために…するのか?)と前置詞forの後ろに本来あるべき情報をwhatで言い換えた形になっています。今回の時制は過去ですからdoをdidにすれば英文の完成です。
*前置詞forがなければWhy did you send this?と言い換えることができます。
正解:Mom, what did you send this for? – Well, I thought you would need it.
Thanks for reading!