Evine's Words エビンズワーズ

ロングセラー著者であり英語塾を主宰する講師エビンの英語情報&英文法学習ブログ *叱咤激励、ご質問、ご相談など、ご自由にコメント欄に残してください。

中学英文法の復習 #25【完結】 句動詞の表現

Hi、皆さん、エビンです。

 

入門レベルの中学英文法の復習シリーズ、最後は動詞を用いたフレーズ「句動詞」の表現です。

 

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句動詞

このシリーズでは、読解や会話に欠かせない英文法の基本を復習してきましたが、今後は語彙や発音の強化も意識し、学んだ知識を発信力へと磨いてください。最後のテーマは日常会話で必ず押さえておくべき「句動詞」をチェックします。

 

例題Q.1

ほぼ同じ内容になるようにカッコに適切な語を入れましょう。

「アンは部屋に入り、ドアを閉めました」

(A) Ann entered her room and closed the door. 

(B) Ann (     ) into her room and closed the door.

 

句動詞とは

enter「…に入る」という意味ですが、少々堅い響きのある動詞です。そこでより口語的な響きのあるものに言い換えたものが英文(B)の句動詞go intoで、今回はこの過去形went intoが正解。

 

句動詞(群動詞)とは動詞を中心に「動詞+前置詞」「動詞+副詞」など2語以上で1つの表現となるフレーズです。英文(A)の動詞enterは一般的な場面であれば問題ありませんが、カジュアルな場面では相手によっては堅苦しく聞こえるため句動詞go into/come intoを用いるのが自然です。

 

句動詞の例:

「継続する」continue → go on

「消火する」extinguish → put out

「延期する」postpone → put off

「退出する」exit → go out

「降りる」descend → go down

 

受験生は一般的に英単語の暗記を優先しがちですが、自然な英語表現に句動詞は欠かせません。同じ「入る」という意味でも表現方法で相手に伝わる響きが違うので注意しましょう!

 

Q.1 正解:Ann went into her room and closed the door.

 

前置詞 vs. 副詞

句動詞で、動詞の後ろに置かれるものには主に前置詞と副詞があります。英語は1つの単語にたくさんの働きを持っていることも多く、例えば、次の例文では同じoffでも品詞(働き方)が異なります。

 

例文1:Take your cap 副詞off.(帽子を脱いでください) 

例文2:The singer fell 前置詞off the stage.(その歌手はステージから落ちてしまった) 

 

take offは「(衣服など)を脱ぐ」、fall offは「…から落下する」という意味ですが、同じoffでも例文2は前置詞です。前置詞は原則として「前置詞+名詞」の語順で後ろに名詞が必要で、(×)fell the stage offの語順にはできません。

 

一方、副詞のoffを用いた例文1はTake off your cap.と言い換える事ができます。他動詞takeの目的語であるyour capの前に副詞offが入り込んだ語順です。副詞の位置は比較的自由度が高いわけですね。

 

例題Q.2

文法的に正しく、または自然な意味になるように適切な語を1つ選びましょう。

(1)  「あなたが留守にしている間、私が赤ちゃんの世話をします」

I’ll look ( at / for / after ) your baby while you’re away.

(2)  「外はとても寒いですよ。コートを着ていきなさい」 

It’s very cold outside. Take my coat and put ( on it / it on ).

 

前置詞1つで変化する表現

(1) 動詞lookのように、前置詞によって意味が変わる動詞は多く、学習者はこれに悩まされるわけですが、ポジティブな見方をすれば、中心の動詞を押さえれば、前置詞1つで様々な表現に応用できるのはとても便利です。

今回であればlook at ...(…を見る)、look for ...(…を探す)、look after ...(…を世話する)のように意味が変化します。文意より、前置詞afterが正解。

 

では他の例も確認しておきましょう。

He looked at me.(彼は私を見ました)

He was looking for you.(彼はあなたを探していました)

 

Q.2 (1)正解:I’ll look after your baby while you’re away.

 

「動詞+副詞」の句動詞、注意すべき語順

(2) put onは「(衣服)を着る」という意味ですが、実は今回のように着る内容に「代名詞」を用いた場合は「動詞+代名詞+副詞」の語順にしなければなりません。

*厳密には「他動詞」を用いた場合で、辞書で動詞の種類が明記されていますので参考にしてください。

「それを着る」 ⇒ (◯)put it on  (×)put on it

 

前置詞の場合は「前置詞+名詞・代名詞」ですからこの語順ルールは適用されません。句動詞を覚える場合に、見た目には前置詞・副詞の区別がつきませんので、慣れるまでは積極的に辞書で確認する必要があります。他にも基本的なもので注意すべき句動詞の例を挙げておきましょう。

 

例文1:I have a dream.  I never give it up.(僕には夢がある。絶対にそれを諦めないよ)

(×)give up it

例文2:Can you pick me up tomorrow?(明日、僕を迎えに来てくれない?)

(×)pick up me

 

give up(…を諦める)もpick up([人]を迎えに行く)も代名詞を後ろに置く場合は、要注意です。普通の名詞を続ける場合は「動詞+副詞+名詞」「動詞+名詞+副詞」のどちらでも文法的にOKです。

 

(◯)Never give up your dream. / Never give your dream up.(絶対に夢を諦めないで)

(◯)I’m going to pick up Tom. / I’m going to pick Tom up.(私がトムを迎えに行く予定です)

*前者の方がリズム的に一般的です。

 

Q.2 (2)正解:It’s very cold outside. Take my coat and put it on.

 

発展クイズ

ほぼ同じ内容になるようにカッコに適切な語を入れましょう。

(A) If your contacts don’t fit right, you should remove them.

(B) If your contacts don’t fit right, you should (     ) (     ) (     ).

 

他動詞removeには書き言葉で「(衣服など)を脱ぐ」「(サングラスなど)〜を外す」という意味がありますが、これを句動詞take offで言い換えたものが英文(B)になります。

 

take offは「他動詞+副詞」から成る句動詞で、既に触れましたが、他動詞の目的語に普通の名詞ではなく代名詞が用いられる場合は「他動詞+代名詞(目的語)+副詞」の語順にします。そこで今回であればtake them offという語順が正解でした。

(×)take off them

 

「〜を脱ぐ」「〜を外す」という意味でremoveは完全に書き言葉で、日常会話の中では一般的ではありません。同じ「脱ぐ」でも、書き言葉なのか話し言葉なのか、場面に合わせた自然な使い方を意識したいものです。

 

正解:If your contacts don’t fit right, you should take them off.(もしコンタクトが正しく合っていないのであれば、外したほうがいいですよ)

 

全25回、皆さん、お疲れ様でした。

入門レベルと言いつつ少し難しい内容にも触れることもありました。関連記事もたくさん挙げていますので併せて参考にしてください。もう少し具体的な解説や解説してほしい単元がありましたら、ぜひコメント欄に残してください。

 

Thanks for reading!