Hi、皆さん、エビンです。
早いもので、もう土曜日です。
中学英文法の復習シリーズ、全25回、終盤ですが、今回は接続詞の基本を復習します。
- 接続詞
- 「原因・理由」の接続詞because/ 「逆接」の接続詞but
- 「合体」「順序」の接続詞and/「選択」の接続詞or
- 「時」の接続詞when/ 「条件」の接続詞if
- 名詞のカタマリを作るthat節
- 発展クイズ
接続詞
単語や英文をつなげ合う接続詞は、話の展開を表す目印です。うまく接続詞を利用すれば読解効率の向上だけではなく、話し方のバリエーションも増え日常会話にも役立ちます。
例題Q.1
日本語を参考に、適切な接続詞を選びましょう。 (1) 「早めに家を出たけど、バスに乗り遅れました」 I left early, ( because / but ) I missed the bus. (2) 「コーヒーか紅茶はどうですか?−コーヒーをお願いします」 Do you want a coffee ( and / or ) tea? – Coffee, please. |
「原因・理由」の接続詞because/ 「逆接」の接続詞but
(1)「逆接」の接続詞butが正解。butは「〜、しかし…」という意味で、前文がプラスの内容であれば、後に続く内容はマイナスになるなど、「反対・対立」する内容の英文を導きますので、文脈よりbutが自然です。接続詞becauseは「〜、なぜなら…(だから)」という意味で「原因・理由」を示す英文を導くため、この問題では不適切です。
- I stayed home because I heard thunder.(私は家にいました。雷が聞こえたので)
Q.1 (1)正解:I left early, but I missed the bus.
「合体」「順序」の接続詞and/「選択」の接続詞or
(2) 「選択」を示す接続詞orが正解。orは「〜か…」「〜、または…」という意味になりますが返答の仕方にも注意してください。orを用いた疑問文では問題(2)のように単純にYes/Noで返事をしないのが一般的です。orで示された選択肢の中で「どちらか」を選んで返事をする流れになります。
「合体」を示す接続詞andは「〜と…」という意味で「コーヒーと紅茶」という意味になり、同時に異なる飲み物を飲むこともないでしょうから不自然で誤りです。
- You should bring a notebook and a pen to class.(授業にノートとペンを持参してください)
Q.1 (2)正解:Do you want a coffee or tea? – Coffee, please.
接続詞and/or/but/becauseが導く英文の内容を整理しておきましょう。
A and B |
合体、順序 |
「AとB」「A、そしてB」 |
A or B |
選択 |
「AかB」「AそれともB」 |
A but B |
対立、反対 |
「A、しかしB」 |
A because B |
原因、理由 |
「A、なぜならB」 |
接続詞は次にどんな話が続くのかを示す目印!
長文読解にも接続詞をうまく利用しましょう!
例題Q.2
自然な意味になるように、適切な接続詞を1つずつ選びましょう。 (1) ( If / When ) I first met Tom, I was ten. (2) I know ( this / that ) Yuki was late for the exam yesterday. |
「時」の接続詞when/ 「条件」の接続詞if
(1) 「〜する時」という意味で「時」を導く接続詞whenを用いると文脈が自然になります。ちなみに、when ...は今回のように丸ごと文頭、または後ろに移動させることができます。
⇔ I was ten when I first met Tom.
接続詞ifは「もし…なら」という意味で「条件」を示す文を導くため、今回は不適切です。
- I’ll go with you if you like.(よければ、私もあなたと一緒に行きます)
whenを用いた英文と同様、if ...を前に置くことも可能です。
⇔ If you like, I’ll go with you.
Q.2 (1)正解: When I first met Tom, I was ten.(僕が初めてトムに会ったとき、10歳だった)
*書き言葉のルールですが、文頭に置く場合は、中心の英文(主節)の前にコンマ( , )が必要。
名詞のカタマリを作るthat節
(2) 「あれ」「あの」でお馴染みの代名詞thatには接続詞として全く別の働きがあります。接続詞thatは「…ということ」という意味で、名詞のカタマリを作り、動詞の後ろに置き問題(2)ではI know that ...で「…ということを知っている」という表現になり、これが正解です。thisには接続詞として英文を導くことは文法的にできませんので誤り。
なお、口語では接続詞thatはよく省略されますので注意しましょう。
- I think (that) this pen is mine.(このペンは私のだと思います)
文の途中でいきなり英文(主語+動詞 ...)の形が現れたら接続詞thatの存在を考え、thatが英文をくっつけていると判断しましょう。例文では下線部の英文が文中でいきなり始まっていますので、thinkの後ろに接続詞thatが省略されていると判断します。I think (that) ...(…と思う)
Q.2 (2)正解: I know that Yuki was late for the exam.(ユキがテストに遅刻したのを僕は知ってるよ)
接続詞and/or/but/becauseが導く英文の内容を整理しておきましょう。
〜 when ... ⇔ When ... , 〜 |
時 |
「…するとき〜」 |
〜 if ... ⇔ If ... , 〜 |
条件 |
「もし…ならば〜」 |
that ... |
名詞のカタマリを作る |
「…ということ」 |
発展クイズ
日本語を参考に、( )内の語を並び替えて自然な英文にしましょう。 「あなたは犬が好きじゃないと思うわ」 ( think / dogs / you / don’t / I / like ). |
名詞節を導く接続詞that(…ということ)の定番表現think that+主語+動詞 ...(…ということを思う)が基本形で、今回は否定語don’tの位置をどこに置くのかがポイントでした。特に、thinkを用いたこの表現においては注意が必要です。
問題の日本語では「犬が好きじゃない」となっており、日本語からそのまま直訳すれば、接続詞that以下の内容が否定形になるわけですが、自然な言い方ではありません。
(△) I think you don’t like dogs.
日本語に惑わされることなく、実際の英文では前のthinkを否定形にします。
(◯) I don’t think you like dogs.
I don’t think ...「…とは思わない」という形が正解でした。
正解と言いつつ実は文法的には完全に誤りではありません。
ただ、あえて日本語通りにyou don’t likeにした場合、「好きではない」ことを明確にすることになり、主義主張をストレートに物申すことを避ける傾向にある現代ではI don’t think ...を好む傾向にあります。
正解:I don’t think you like dogs.
Thanks for reading!