Evine's Words エビンズワーズ

英語学習書籍『Mr.Evineシリーズ』ロングセラー著者であり英語塾を主宰する講師エヴィンの英語学習や出版情報&英文法学習ブログです。見出し以外にもカテゴリーより記事をご覧いただけます。 *叱咤激励、ご質問、ご相談など、ご自由にコメント欄に残してください。

エラソーに聞こえない話し方 英語が話せるようになるためのコア英文法クイズ8

Hi、皆さん、エビンです。

 

1日1日がとても早い。

特に、1:3の個別指導を担当する場合、バランス良く指導を進めていく必要があるため1コマ1コマがあっという間で、終わるとヘロヘロになっています。

 

さて、今回もクイズです。

タイトルの通り、同じ義務を伝える表現でもどっちがエラソーに聞こえないか考えてみましょう。

 

If you want to stay fit, you [ must / have to ] walk.

 

文法的にはどちらでも構いません。

ただし、相手の伝え方を考える必要があります。

 

それぞれのポイントを比較します。

mustは強い主観的(個人的に思っていること)な響きを相手に与えるため関係性によってはムッとした気分になるでしょう。特に、主語が相手のYouの場合に配慮が必要ですね。

一方、have toは学校、会社、社会の周囲のルールとしての義務を伝える響きがあるため聞いている相手もルールだし、仕方がないよね、と受け入れることができます。つまり、今回であればhave toが自然です。

 

(◯)If you want to stay fit, you have to walk.(健康でいたいなら、歩かないとね)

 

また、過去時制や他の助動詞willなどと一緒に用いる場合はそもそもmustは使えません。

I had to walk home yesterday.(昨日は家まで歩いて帰らないといけなかった)

You'll have to see him tomorrow.(明日、彼と会わないといけないよ)

 

同じ義務でも「must = 主観的」、「have to = 客観的」な響きによる違いが出ると覚えておくと便利ですね。ただし、どちらも義務的な響きにはなるため次のような場面では別表現を選択した方がいいかと思います。

 

「クリスマスに、子供たちに何か買わないとなぁ」

(△)I have to/must buy my kids something for Chirstmas.

 

そうしなければいけない義務感から買おうかな、という響きになるため、もし子供たちがそんな言い方を耳にしたらあまり嬉しくはないですよね。want toやwillを使えばそんなニュアンスは消えます。

 

(◯)I want to buy my kids something for Christmas.(クリスマスに、子供たちに何か買ってあげたい)

(◯)I'll buy my kids something for Christmas.(クリスマスに、子供たちに何か買おう)

 

日本語的には許容範囲でも英語の音の響きや伝わる内容を意識して表現を整理する必要性があるんですね。

 

 

それにしても今日は暑い。こんな日はスプライトを飲みたい。

写真はシンガポールのAdventure Cove Waterpark付近で見つけた自販機です。

フレッシュすぎる!

ちなみに、英語のjuiceは100%果汁のみを示します。

 

 

Thanks for reading!

 

クイズに使用している英文の詳細は新刊コア英文法で解説しています。発売されたら、ぜひチェックしてください。