Evine's Words エビンズワーズ

英語学習書籍『Mr.Evineシリーズ』ロングセラー著者であり英語塾を主宰する講師エヴィンの英語学習や出版情報&英文法学習ブログです。見出し以外にもカテゴリーより記事をご覧いただけます。 *叱咤激励、ご質問、ご相談など、ご自由にコメント欄に残してください。

左から右に読む(リーディングの基本)

Hi, みなさん、Evineです。

 

前回の記事で読解スピードについて書きました。

evine.hatenablog.com

 

今回は関連して英文解釈についての基本ポイントを書きます。

 

生徒に英文解釈をさせる際に、いつも気になる事があります。

「和訳」をする、つまり「返り読み」です。

 

英文の内容をつかむのに、和訳をするというのは、日本語の語順にわざわざ並べ替えて読む必要があり、たいてい後ろや前へ前へと日本語に訳していく作業になり、効率が非常に悪くなります。

 

早速ですが、次の英文はどのように解釈しますか?

 

My father knows some people who work for the company.

 

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この英文の和訳は

「父はその会社に勤めている人を何人か知っています」となりますが、

この和訳をするためには、目をいったん文末まで移動させ、work for the company → 関係代名詞who → 先行詞some peopleまでチェックした後に、主語と動詞を解釈し自然な日本語になるように繋げるという作業になります。なかなかのプロセスです。高校レベルになると3、4行にわたる1文も普通にありますので、時間ロスはより一層激しくなります。

 

それでは、この英文を和訳ではなく、英語の語順通りに押さえてみましょう。

 

My father knows(父は知っている)/some people(何人かの人)/who work(勤めている人)/for the company(その会社に)

 

もちろんwhoは「人の説明」という基本的な文法の働きを事前に理解しておくことは大前提にはなりますが、読み進めるスピードは大幅に上がります。

 

何より、英語を理解するために、英語の語順で押さえることは自然なことです。

英語の語順がネイティブの自然な情報の置き方なのですから、シンプルにその語順で解釈していくのが自然ですね。

 

英語の語順で押さえることに慣れれば、その経験はそのままリスニング力にもつながります。当然ですが、リスニングでは文末から先にチェックするなどということはできないからですね。強制的に左から順に情報を処理していくのがリスニングです。

 

Thanks for reading.

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