Hi, みなさん、Evineです。
今回は名詞のクイズです。
名詞と言えば、可算名詞か不可算名詞か、で区別をよくされますが、実際には1つの名詞が可算の働き、もしくは不可算の働きをしていると考える方が自然です。
では名詞roomの場合はどうでしょうか。状況を考えて自然なカタチを選んでください。
1. There is ( a room / room ) to improve your performance.
2. ( A room / Room ) for cream? - Yes, please.
1. 文法的にはaがあれば可算名詞の扱い、aがなければ不可算名詞の扱いとなりますが、room =「部屋」のイメージが強く、roomは数えられる可算名詞でしょ?というのが先に浮かぶんじゃないでしょうか。
ところが文意を推測したときにどうもこのroomは「部屋」という意味ではなさそうです。
実はroomには不可算用法として「空間・場所」「余地・余裕」「可能性」という意味があり、ここでは不可算として考えるのが正解です。
可算の働きである「部屋」という意味のroomですが、「部屋」は壁で仕切られているわけですから「1室」「1室」が明確です。それが数えられる感覚につながります。
一方で、不可算として機能した時点でこの仕切りイメージが完全になくなり「部屋」→「空間」そして「可能性」という意味にまで変化するんですね。
roomは可算名詞と決めつけるわけではなく柔軟に接することがリアルなコミュニケーションにおいては重要です。
正解:
There is room to improve your performance.(演技を改善する余地はありますね)
※There is+名詞(〜がある)
※他動詞improve(〜を向上させる)
2. A room for creamとすると「クリーム専用ルーム」(?)となってしまいます。これはこれでありそうな気もしますが、、実はスタバなどのカフェで耳にする表現です。カップいっぱいにコーヒーを入れるのではなくcreamやsugarのために、少しだけスペースを空けておく、余裕を持たせるという意味で用いられるroomです。
英文(1)同様、このroomも不可算の扱いで考えるのが自然です。「余地」という意味で考えます。
正解:
(Would you like ) Room for cream? - Yes, please.(クリームのためのスペースは空けておきますか?ーはい、お願いします)
※Would you like(〜はいかがですか)が省略されたもの。
余談ですが、店員さんに尋ねられない場合は、自分でwithを用いて表現すればOKです。
Can I get a black coffee with no room?(ブラックコーヒーをスペースなしでお願いします)
ちょっと日本語にはし難い表現ですが、、。
結局どちらも不可算としてのroomでしたね。馴染みの「部屋」a roomの異なる使い方でした。
Thanks for reading.