Hi, みなさん、Evineです。
英語の4技能「読む」「書く」「話す」「聴く」の話はよく耳にしますが、各技能の相関関係について思うところを今回は書きます。
4つを個々で考えるのはNG
4技能がいい感じのバランスでまとまって初めて実際に使える英語力は身につきます。あまりに1つのスキルに偏った考え方は当然NGですし、それぞれを切り離して学習するのもよくありません。
1つのスキルを学習しながら、同時に他のスキルにどう繋がるのかも意識するべきでしょう。その繋がりを整理します。
「読む」と「聴く」
「読む」というのは発音やリズムだけの話ではなく、英文解釈力を主に示します。
中高生が経験する長文読解に限ったことではありません。海外旅行中に目にする電光掲示板や看板、掲示物、レストランのメニューなど、日常生活の中で目にする表現をスムーズに理解できるどうか、それも読む力です。
そして、この「読む」スキルの応用が「聴く」スキルです。
イメージすれば簡単です。
時間的な余裕がある中で文字で読んで理解できないものは、瞬時に聞きとって理解できようがありませんね。「聴く」力を養うためには、常に「読む」力もしっかりとトレーニングしなければなりません。
「書く」と「話す」
日本人は「読み書き」はできるなんてことを耳にしますが、都市伝説ですね。中級レベルでも実際にちゃんと読めて書ける日本人はまだまだ少ないです。
まずは1文レベルで文法的に正しいもの、コロケーション(単語と単語のつながり)の自然さは意識して書くようにしたほうがいいでしょうね。そして、この「書く」スキルが弱ければ「話す」スキルにも悪影響を及ぼします。
もちろん同じ英語を「書く」のでも、SNSや携帯電話でのテキストメッセージなのか論文なのかによって話は違いますが、口語的なライティングのスキルで考えると「書く」スキルの応用が「話す」スキルであると言えます。
時間的な余裕もあり、おまけに文字全体を見ながら書き終えることができる、それが満足にできないのであれば、瞬間的なやりとりであるスピーキングができるはずがありませんね。
「話す」イメージで「書く」演習をすることが大切ですね。例えば、関係代名詞の学習でもwhomなどの書き言葉寄りの学習ではなく実際の会話でどのように使うのを考えたライティング演習が役立ちます。当ブログで解説する文法は基本的に日常会話を意識したものになっていますので参考にしてください。
「読む」「書く」のスキルUP方法
Reading(読む) → Listening(聴く)
Writing(書く) → Speaking(話す)
このつながりのイメージを意識することがまずは大切ですね。
「聴く」「話す」のベースである「読む」「書く」のスキルUPに欠かせないのが、当ブログでしょっちゅう触れている「文型」と「品詞」です。
日本人が文型を学習するメリットを2点挙げておきましょう。
- 1. 論理的な英文解釈力が向上する。
- 2. 英語らしい自然な発信方法が身につく。
単語・表現の適切な使い方や位置を理解し、英語を英語のままで理解する力を養ってくれるのが文型学習です。また文型を押さえるためには品詞の働きを理解することが欠かせませんので注意しましょう。
「読む」「書く」スキルを身につける教材としては拙著「Mr. Evineの中学英文法+αで話せるドリル」(アルク刊)をお勧めします。動詞を中心に文の組み立て方を学ぶ演習を豊富に用意しています。
4技能のバランスを考え、「話す」「聴く」につながる英文法の学習法を提案する教材に拙著「Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル2」(アルク刊)をお勧めします。
1から100まで網羅的に英文法単元を学習するのではなくアウトプットを意識したコア英文法に絞った演習を進めていきます。
Thanks for reading.