Evine's Words エビンズワーズ

英語学習書籍『Mr.Evineシリーズ』ロングセラー著者であり英語塾を主宰する講師エヴィンの英語学習や出版情報&英文法学習ブログです。見出し以外にもカテゴリーより記事をご覧いただけます。 *叱咤激励、ご質問、ご相談など、ご自由にコメント欄に残してください。

SV文型とSVO文型の話

Hi, みなさん、Evineです。

 

ブログ開設から3日坊主にならずに更新中です。

 

今日は文型の話です。少ししっかりとチェックします。

 

  1. Daddy eats a lot.(ダディは大食いだ)
  2. Daddy eats natto for breakfast.(ダディは朝ごはんに納豆を食べる)

 

同じeat(食べる)ですが、英文2では食べる内容を示す名詞nattoが書かれています。簡単に言えば、これがSV文型とSVO文型の違いです。

 

動詞の内容(動作の対象とも言えます)を、名詞を使って示すことができるのがSVO文型です。この情報(名詞)のことを「目的語」(Object)と呼ぶためSVO文型です。

*S = Subject(主語)、V = Verb(動詞)

 

英文1のように、「誰が何する」だけでも骨組みができているものをSV文型と呼びます。ただし、実際には副詞a lot(よく)のように副詞などの修飾表現とセットにするのが自然です。

 

動詞eatを一般的な辞書で引きますと、(自)とか(他)とかって書いてあります。

 

自=自動詞、他=他動詞

です。

 

自動詞は、主語と動詞だけで必要最低限の英文の形にできる動詞、他動詞は目的語とセットにする動詞です。

 

「他」に要素が必要な動詞、「他」=名詞、名詞=目的語です。

 

この動詞は「自動詞」だから、「他動詞」だから、という覚え方ではなく、ここでは他動詞として、後ろに目的語を置いてるんだな、という解釈(分析)をする方がいいと思います。自動詞と他動詞両方の使い方ができる動詞も多いためです。

 

  1. I study hard.
  2. I study English hard.

 

英文1は「私は勉強する」で完結するSV文型に修飾語の副詞hardをくっつけたもの、英文2は「私は勉強する」、何を勉強するのか?それは「英語」ですと勉強の内容を示す名詞Englishを目的語に用いたSVO文型です。

 

(1)私は一生懸命に勉強している。…SV(+M)文型

(2)私は一生懸命に英語を勉強している。…SVO(+M)文型

 

動詞の内容を置くのがSVO文型であり、この文型パターンを作ることができるのが他動詞です。

 

hardは目的語にできません。目的語=名詞で、このhardは副詞です。副詞は目的語にできない、それが文法ルールです。

 

目的語(O)→ 名詞のみ!

 

ここは理屈で覚えた方がストレスになりません。

ちなみに、副詞a lotやhardのような修飾語は文型記号M(=Modifier)で表記します。

 

修飾語は、他の単語をより詳しくする飾り言葉で、文型の主要素(骨組み)にはなりませんが、骨組みと飾りの区別をつけておくと英文解釈がしやすくなります。

 

  • I don't like this 形容詞yellow one.(この黄色いやつは好きじゃない)
  • Yuta is 副詞upstairs.(ユウタは2階だよ)

 

形容詞は名詞につながり、副詞は名詞以外につながります。

※つながる=説明する(飾る)

 

また形容詞と副詞は「前置詞+名詞」で表現することも可能です。

 

  • (S)People (M)形容詞(前置詞+名詞)from Japan ] (V)were (C)nice.(日本から来た人たちは親切だった)
  • (S)Emma (V)is (M)副詞(前置詞+名詞)in the kitchen ].(エマはキッチンにいるよ)

 

「前置詞+名詞」の部分が修飾語(M)として1文目は形容詞、2文目は副詞の働きをしています。

 

主語(S)=名詞

動詞(V)=自動詞または他動詞

目的語(O)=名詞

修飾語(M)=形容詞、副詞または前置詞+名詞

 

もうちょっと整理しておきます。

 

SV文型

主語(S)+自動詞(V)+修飾語(M)

つまり

「名詞(S)+自動詞(V)+副詞または前置詞+名詞(M)」と覚える。

 

SVO文型

主語(S)+他動詞(V)+目的語(O)

つまり

「名詞(S)+他動詞(V)+名詞(O)」と覚える。

 

 

「名詞」ってすごいですね。あちこちで使われます。

こうやって名詞が活躍していることを英単語の学習でも意識するといいですね。

 

長くなりましたので、ここで終わりましょう。

Thanks for reading.

 

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単語の品詞を意識しよう