Hi, みなさん、Evineです。
単語さえ覚えたらなんとかなる、そんな都市伝説をよく耳にします。
今日は英会話学習のとっかかりになる英語の語順の話です。
並べ替え問題にチャレンジ
早速ですが、( )内の単語を文法的に正しく並べかえてみてください。
( work / garden / water / I / my / before ) .
すっとできたら、基本的な語順(文型)や単語の扱い方(品詞の区別)に慣れてる証拠です。文のどの位置で、どのように機能するのかに合わせて同じ単語でも複数の使い方ができるのが英語です。
初心者にとって、workとwaterは次の意味がすぐに浮かぶと思います。
work = 動詞「働く」
water = 名詞「水」
が、今回はこれ以外の使い方をイメージできたかがポイントでした。
(正解)
I water my garden before work.(私は仕事前に庭に水をまきます)
Waterは名詞?
waterは名詞ではなく、動詞「〜に水やりをする」、workは動詞ではなく、名詞「仕事」だったわけですね。
英文の基本は「主語(S)+動詞(V)」(SがVする)で、ここでは「主語I+動詞water」(私は〜に水をやる)の語順で考えれば自然な意味になります。
後ろに続く単語の品詞に注意する
次に、動詞waterは「何」に水をまくのか、その内容を示す情報(目的語Oと呼ばれる名詞)とセットにできますので、water my garden(私の庭に水をやる)とします。
※所有格の代名詞myは「私の(名詞)」でこれまた名詞とセットにします。
最後は前置詞before(〜の前に)がポイント。
前置詞はそれを単独で用いるのではなく「前置詞+名詞」セットで用いるのが原則。
そこで「名詞with+名詞work」(仕事の前に)とすれば英文の完成です。
品詞によって位置も決まる
このように、英文は好きな単語を適当に並べるわけではありません。単語同士の結びつきであったり、単語の働きによって決定される位置(語順)のパターンがあるわけです。
「幸せは成功の鍵である」 Happy is the key to success.
下線部は誤りです。「幸せ」=happyではないのか?と思うのが日本人です。
なぜ間違いなのか?
主語(S)=名詞と決まっているからです。
Happiness is the key to success.
happyは形容詞で、主語(S)の位置には置けない文型ルールです。
このように、文型は「どこにその品詞を置けばいいのか」を明確にします。
品詞は単語の使い方に合わせた名前です。文型を意識することで、単語の柔軟な使い方が身につきます。
別の見方をすれば、ネイティブの自然な発信方法を理屈でシンプルに示してくれるのが文型や品詞の学習です。
拙著「中学英文法を修了するドリル」では、第1章でこの文型を解説しています。
「中学レベルの書籍で第1章から文型はハードルが高くないですか?!」と当時の編集担当は驚いていましたが、逆に最初から触れておくことが重要なんです。
どう重要なのかは、引き続きこのブログで書いていきますね。
Thanks for reading.